ビッグデータ時代のプライバシー

ソリューションデータサービス

2018年06月05日 09:28

昨日(6/4)の朝日新聞“データは資産 米中主導権争い”の記事を見て。


「ビッグデータ時代のカラクリ」(東京大学の月尾嘉男氏)のお話しです。
◆日本国内には監視カメラは500万台が稼働している、ということは、
1台当たり約2,500人を監視していることになります。


ロンドンには400万台の監視カメラが稼働しているそうですが、
これが中国となると、ナント、1台当たり8人の監視となるそうです。
14億人近くの人口を考えると、例えば北京市内には、ありとあらゆる所に監視カメラがあって、
市内に居るほとんど全ての人が監視されていると思われます。

◆スマホからの位置情報や何時・何処で・何を買っているかの購買情報、
道路や電車情報など…、様々なビッグデータの分析が可能となっている時代、
グーグルのE.シュミット氏は
『あなたが何処に居るかを知っている。
何を考えているかも“ほぼ”知っている

と言っています。

【事例1】アメリカでの話です。
10代の娘さんのところに、スーパーから男性向け避妊製品の割引券が送られてきた
これを見た父親がスーパーに、けしからん物を送るなと怒って、スーパー側は謝ったそうですが、
実は、娘さんは妊娠していた。

【事例2】50人の中にポーカーのプロが4人いる。
これを表情分析技術で見分けられるか試したところ、
50人の表情だけから、3人のプロのポーカーを見つけ出したそうです。

【事例3】日本での話です。
2017年1月~4月に、次世代個人認証に関するMITHRA Projectが、
約5万人規模で実証実験が行われ、95%以上の人の自宅を特定することが出来たそうです。

◆『これからの時代、プライバシーは“ゼロ”、そう思って行動を』(誰が言ったか忘れましたが)
という話になります。
○○や△△に気楽に話しかけているけれど、盗聴されることは知っていますよネ。



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